その3:雇用規定・ライセンス編
ビジネスを買い取ったらいよいろレストランの営業です!
ビジネスは、現状のまま引き継ぐだけでも、実は結構大変!
何でもそうだと思いますが、いきなり初めての環境、しかも海外で・・・なんて直ぐに順応しろ!というのは無理というもの。日本とは法律も違うし、人の考え方も違うし、勝手も違うし、それに手に入る食材も違う。考えないといけないことは、山のようにあります。
まず第一に重要なのが雇用問題。有能なスタッフなしではレストランの営業はできません!
労働に関しては、オーストラリアでは労働者の権利が非常に強く、また独特の雇用規定があります。各種条件・規定法律で決められたものがあり、HPからダウンロードして手に入るので、まずはそれを読むことから始めてください。
レストラン&ケータリング・アウォードでは、最低賃金やポジションごとに仕事内容や労働条件が決められています。
参考)NSW州のアウォード ⇒ Federal
and State Awards - Restaurant staff in NSW
are covered by the NSW State Award
でも、読めといっても、英語だし、全て読んで理解するのは結構大変なので、予めその道の専門家や先輩などにざっとアドバイスをもらっておくと理解しやすくなると思います。
日本のままの乗りで「給料払ってんだから文句言わんと働け!」というのりでやってしまうと痛い目にあいますのでくれぐれもご注意を!
解雇する際には、その道に詳しい弁護士や経験者に相談ください。解雇手続きを正しい手順を踏まないで行って訴えられると非常に高くつきます!Unfair
Dismissalと言いますが、一度訴えられると勝ったとしても、時間と費用が相当かかりますので訴えられないように細心の注意を払うことをお勧めします。
次に・・・ 各種ライセンス取得。
お酒を販売するレストランは、Liquorライセンスが必要です。
これは、店(物件)での許可と店の責任者の二つが必要になります。
さらに、お酒をサーブするフロアースタッフもRSA(Responsible Service
of Alcohol)という資格を取得しなければなりません。
Liquorライセンスの責任者になるのは、4日間の講習(筆記テストあり)の受講と無犯罪証明など各種条件をクリアする必要があるので開業前に予め予定を組んでおくことが必要です。
他にも、衛生管理やさまざまなオーストラリア独特の規則や規定がありますから、予備知識なしにいきなりビジネスを買う前に、「BUYING
A RESTAURANT OR CAFE」という飲食店ビジネスを買うときの注意点など教えてくれる講習がありますから、何が必要なのか?まずは理解することから始めてください。
オーストラリアの飲食業界は、発展し始めてからまだまだ年数が非常に浅いですが、でも法的な整備が進み、相当システムが確立され始めています。日本より進んでいるところも多々出てきていますので、日本で経験がある人も、まずはオーストラリアの法律、規制、システムを理解することが必要だと思います。
今回、ビジネス買取交渉の手伝いをしている際にも、「売主の話が途中でころころ変わる」、「売主がOKと言ったのに先方弁護士から契約書が届いたときは内容が違っている」、「物件の大家さんからリース契約が期日までに出てこない」、「ストックの買取のためのストック算出方法」、「スタッフの再雇用・雇用契約」、「損害・火災・盗難・労災保険などの経費が想像以上にかさむ」など あれっ?!話が違う!? と思うことが次々と出てきました。
「これは、もうまとまらないなぁ」と思ったことが何度もありましたが、売主も買主も辛抱して、お互い歩み寄って、やっと最後には目出度く売買成立!しました。
シェフからいきなり飲食店オーナーになる方も多々見受けられますが、全く次元の違う仕事をしないといけないので、予備知識なしでは相当苦労します。飲食店経営は、人生をかけた大仕事になりますから、ぜひ準備を周到にして始めてください。
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